予選はマクラーレンのノリスが圧倒的な走りでポールポジションを獲得。
ここは予選が重要なコース、ここ3年全てポールポジションを取ったフェルスタッペンが勝っていることからも予選の重要性は十分に伺えるはず。
しかしそのフェルスタッペンは2番グリッドを獲得もノリスのタイムからは大きく離され、地元4連覇に黄色信号が灯る。
今年もポールトゥ・ウィンのレースになってしまうのか?
スタートに注目が集まる
気温18℃で路面温度は28℃、天気は晴れ。
殆どのドライバーはミディアムタイヤを選択。
角田とハミルトン、ボッタスの3人はソフトタイヤでスタート。
推奨ストラテージはミディアム→ハードの1ストップの繋ぎです。
マグヌッセンはハードを履きピットレーンからのスタートとなります。
PUエレメント交換だそうです。
ノリスは予選で良いポジションを獲得するも決勝のスタートでミスを犯し順位を落とすというケースがよく見られます。
ましてやオランダはトラックポジションが非常に重要なので、1コーナーを取られてしまう=負けということになりかねません。
レーススタート。
ノリスはまたもスタート失敗。
ホールショットを決めたのは2位スタートのフェルスタッペンです。
同じマクラーレンのピアストリもラッセルに抜かれ順位を4位に落としました。
ルクレールはスタートダッシュを決めペレスから5位の座を奪取。
角田もスタート失敗。後ろのヒュルケンベルグに抜かれ12位に。
2周目、繰り上げで10位スタートのサインツがストロールを抜き9位に浮上。
角田はその後ろにいたハミルトンにも抜かれ13位にまで順位を落としてしまった。
ホールショットを決めたフェルスタッペンはノリスを少しずつ引き離す。
やはりスタート失敗は裏目に出てしまうか!?
8周目アロンソは10位から9位に、チームメイトのストロールと順位を入れ替える形となった。
10周目ハミルトンはヒュルケンベルグを抜き順位を12位から11位に。
12周目サインツはガスリーを抜き8位から7位に浮上。
13周目にはアルボンがピットイン、ハードタイヤに交換。(2.6秒)
序盤はスタートを決めたドライバーが優位にレースを進める展開です。
RBの謎ストラテジーまたも発動
15周目にはハミルトンがストロールを抜き遂にポイント圏内の10位に上がってきた。
ヒュルケンベルグの背中を捉えたい角田はピットイン、しかしヒュルケンベルグは先にピットイン。
ヒュルケンベルグはハードタイヤ(3.0秒)、角田はミディアム(2.6秒)・・・え?ミディアム?
多くのドライバーはミディアムからハードに変える1ストップ作戦を取るはず。
2ストップは100歩譲って何故にミディアムを履かせたのだろうか?
入賞の為にはヒュルケンベルグを抜くしかない。
しかしミディアムのペースが悪い、角田も酷すぎるとの無線、RBまたもやってしまった。
16周目に同じソフトスタートのボッタスがピットイン、こちらはハードに履き替えました。(2.5秒)
17周目、スタートを決め差を広げたいフェルスタッペン、しかしペースが上がらない。
いつの間にか背中にはノリスのマシン、18周目に抵抗虚しくDRSを使ったノリスに1コーナーで抜かれました。
一度抜かれてしまうとレッドブルにとって厳しいかもしれない。
ノリスはどんどんフェルスタッペンを引き離しにかかる。
19周目に周がピットイン、ハードに。(2.4秒)
23周目にサージェントがピットインしハードに交換。
24周目、もう一人のソフトスタート勢のハミルトンがピットイン、こちらもボッタス同様ハードタイヤを装着した。(2.7秒)
次周にはルクレールがピットインしハードタイヤを。(2.4秒)
その翌周にはラッセルがピットインしハードタイヤに交換(3.4秒)
9位に落ちていたルクレールはアロンソを抜き更にピットインをしていたラッセルも抜き一気に7位に浮上、実質アンダーカットを決めた形になりました。
アロンソはラッセルを抜いたので8位のまま、ラッセルは9位まで順位を落とした。
27周目、ピットインにより15位まで順位を下げたハミルトンはオコンをオーバーテイクし14位浮上。
28周目フェルスタッペンがピットインしハードタイヤに交換(2.5秒)
その翌周にノリスがピットインしハードに交換(3.1秒)
ルクレールはガスリーを抜き7位から6位に浮上。
ハミルトンはヒュルケンベルグを抜き14位から13位に。
30周目にペレスがピットインしハードタイヤに交換。(4.4秒)
いつもは優秀なレッドブルのピットワークが遅い、どうしたのだろう?
この周回にはリカルドもピットインしハードに交換。(2.6秒)
リカルドは1ストップの戦略です。
戦略を分けるにしても角田とリカルドの採る戦略は逆じゃなかろうか?と。
31周目、サインツがピットイン、勿論ハードに交換。(3.1秒)
ストロール(3.1秒)、オコン(2.5秒)もピットイン、タイヤは言うまでもなくハードです。
ペレスはアロンソを抜き7位に浮上。
32周目にアロンソがピットインしハードタイヤに交換(2.6秒)
33周目にガスリーがピットに入ってきた、当然タイヤはハードです。(3.3秒)
そしてこの周回にまさかの角田もピットインです。
ペースの遅いミディアムタイヤを諦めたのか?ここではハードタイヤに交換です。(2.1秒)
漸くハードに履き替えましたが、今更感が凄い出ていました。
本当に何がしたかったんだろうか?
ノリス圧勝、初のチャンピオンに一歩前進
34周目にピアストリがハードタイヤに換えるためにピットへ。(2.4秒)
これで全員のピットインが完了。
39周目、ストロールがピットインも速度超過で5秒ペナルティ。
非常に勿体ないです。
40周目、4位走行中のラッセルは5位ピアストリに抜かれてしまう。
ピアストリはその先のルクレールに標準を定める。
ルクレールとピアストリによる30周以上に及ぶバトルが始まりです。
ピアストリはルクレールより約10周分若いハードタイヤを履く。
ルクレール逃げ切れるか?
たった数周でピアストリがルクレールのDRS圏内に入ってきた。
しかしDRSを使うも中々ルクレールとの差は縮まらない。
47周目サインツは6位ペレスを抜く。
49周目、ハミルトンはプランFを実行すべくピットイン、勿論ソフトタイヤです。(2.6秒)
約10周にも及んだルクレールとピアストリの3位争い、ルクレールがDRS圏外の1秒以上の差を付けた。
このまま逃げ切れるか?
55周目、今度はラッセルがピットに入ってきた、タイヤはソフト。(2.8秒)
まさかラッセルもプランF?と思っていましたが、どうやらタイヤが限界に来てしまったようです。
ベルギーの時のタイヤマネジメントは何処へ?いや、前回の失敗を教訓に大事に行ったのかもしれません。
61周目ガスリーはヒュルケンベルグを抜いて10位から9位に。
マクラーレンの唯一の弱点を強いて言うとすると、トップチームの中ではストレートスピードが遅い。
ピアストリはストレートの伸びが良いルクレールのフェラーリを捕まえることはできなかった。
ノリスは何とフェルスタッペンに20秒以上もの差を付け優勝。
しかもファイナルラップでアタックをしファステストラップまで記録するというオマケつき。
今回のノリス・・・凄すぎます!今シーズン2勝目!
やはりポールポジションのドライバーが勝った、フェルスタッペンの地元4連覇を見事阻止です。
反省会、良かったチーム悪かったチーム
今回のレースはノリスが勝利し2勝目をマークしました。
スタートミスがどう影響してしまうのかを見ていましたが、どうやら心配は要らなかったようです。
今のマクラーレンならスタートで前に出られても抜き返せるはずです。
最後にペースを上げてファステストラップを獲得したのも見事です。
2位との差は大きく開いていたものの、40周以上走行しているタイヤでアタックできる分をマネジメントしていたのは流石と言うしかありません。
ルクレールも30周以上ピアストリに追われましたが良く凌いだと思います。
DRSで追いつかれてもコーナーで確実に離す、これを延々と続けることができたのが大きかった。
ピアストリが抜けなかったのも意外でしたが、それ以上にフェラーリのストレートスピード、コーナリングが想像以上に速かった。
ベルギーに続き二戦連続の3位表彰台獲得です。
アップデート無しでこの結果はサインツも含めて大健闘のレースだったと思います。
同じソフトスタートだったハミルトンと角田で大きく明暗が分かれてしまいました。
ハミルトンはハードでプッシュし続けて、後ろに余裕ができたところでソフトに履き替えてプランFを敢行できたこと。
今回の角田はミディアムを履かされた時点でレースは終わっていました。
ハード装着後もサージェントを抜きあぐねるトップスピードの遅さ、弱点が相変わらず露呈しています。
マシンを降りた後も終始無言だったことが、いかにフラストレーションの溜まるレースだったかを物語っています。
次は早くもヨーロッパラウンド最終戦イタリアGP。
地元フェラーリがどんなパフォーマンスでティフォシを盛り上げてくれるのでしょうか?
オランダGP金・土曜セッションはこちらから
F1第15戦オランダGP、FP3・予選。ノリスが圧巻の走りでポール獲得。二勝目に前進。 – アルボンノート (albonnote.com)
F1第15戦オランダGPFP1・2。後半戦一発目のフリー走行、ルーキーテストも実施 – アルボンノート (albonnote.com)
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