皆さん、ゴールデンウィークは如何お過ごしでしょうか?
ゴールデンウィーク序盤はレースが無く暇だったという方も少なくはないですがF1界隈では事が忙しなく動いています。
一番のニュースはやはりエイドリアン・ニューウェイが2025年初頭でレッドブルを離脱することが正式に発表。
ガーデニング休暇が設けられるため獲得に成功したチームもすぐに効果が出るわけではありませんが、候補に挙げられているチームは何としてもチームに招き入れたいところでしょう。
そして忘れてはならないのが、アイルトン・セナとローランド・ラッツェンバーガーの30周忌。
早いものでもうあの事故から30年が経過しました。
1994年は私はまだ生まれてすらいない。
セナが如何に偉大なドライバーだったのかというのを知りません・・・
今は情報社会のお陰で色々な情報を仕入れることができます。
分かったことは、どれだけ時間がたってもセナは偉大なドライバーだということです。
セナの凄さ、リアルタイムで味わってみたかったです。
先月鈴鹿での現地観戦の際にこんな本を購入しました。
売店の店員さん曰く、「あまり世に出回っていない貴重な本だから買うなら今しかないよ」とのこと
1万円を出して思い切って買ってみました。
中に入っていたものはレプリカと言えども、貴重な品々や写真ばかり。
買ってよかったと思います。
話は少々脱線しましたが、マイアミGPに持ち込まれたマシンを確認していきましょう。
各チームのセッティング
早速恒例の各チームのセッティングとアップデートの確認に入ります。
上位チームを見ると全体的にフラップを立てて厚めのウイング設定をしているチームが多いです。
ただ、今回レッドブルは他の上位チームに比べると若干薄めのセッティングにしています。
いつもであれば他のチームよりもフラップを立てて、ダウンフォース多めのセッティングにしているのですが、どういった意図があるのでしょう。
今シーズンも絶好調なだけに不気味なセッティングです。
マクラーレンはストレートの伸びが悪いマシンですが、前戦上海ではそれでも十分に戦えることを証明してくれました。
今回もフラップを立て気味にしてハイダウンフォースセッティングですが、中国よりもコーナー間の間隔が狭いのでコーナリングマシンの威力を発揮する機会は十分にありそうです。
フェラーリはこの4チームの中では丁度中間のセッティングを取ったという感じです。
バランスがいいマシンなのでこの方向性に落ち着いたということなのか?
私の個人的な意見としては、ハイダウンフォース気味にセッティングしても今のフェラーリなら十分に戦えるのではないかと思います。
パワーユニットは全サプライヤー中最も強力。
ましてや前戦上海ではハードタイヤのペースが遅かったことを考えると尚更ではないかと考えてしまいます。
メルセデスはハイダウンフォース仕様にセッティングしてきました。
リアサスペンションのストローク不足によるリアの不安定さに苦しむメルセデス。
今回のセッティングはまぁ妥当なのではないかと思います。
といってもメルセデスはリアのダウンフォースは強いです。
恐らく車高変化を嫌っているので、サスペンションは相変わらず硬めに設定されているはず。
またポーパシングが起きなければいいのですが・・・
中団勢に目を向けてみるとアストンマーティンとザウバーが同程度のダウンフォースレベルに設定したリアウイングを持ち込んでいます。
ここ最近のアストンマーティンを見ていて不思議なのが、鈴鹿でも中国でも最高速を記録しているということです。
セッティングがそうさせているのか、マシンがそうさせているのか・・・
今後も調査していく必要がありそうです。
今年のアップデートでは一番マシンの戦闘力が伸びているザウバーも面白い存在になりそうです。
前戦が残念な結果に終わっただけにここでは期待したいです。
アルピーヌのウイングレベルは相変わらず低いまま。
今回はガスリーにも軽量シャシーが投入されているはずなのですが、やはりまだ完全に重量削減をし切れていないと考えていいのでしょうか?
前戦中国ではフラップが立ち気味だったウィリアムズも今回はフラップを薄めにしてきました。
リアの不安定さは相変わらず治っていないのですが大丈夫なのでしょうか?
アルピーヌはガスリーとオコンとでセッティングを分けているようです。
ガスリーがハイダウンフォース仕様。
オコンが先ほどの画像通りローダウンフォース仕様のものを取り付けています。
恐らく一回しかないフリー走行でどちらが良いのかを試すつもりか?
スプリント開催によりセッティングが更に難しい
前回の中上海に比べれば全体的にタイヤに掛かるストレスは減りますが、トラックエボリューションは同様に高いです。
今回も上海の時と同じように予選では後からタイムを出していく方が有利になりそうですね。
しかし、今回はストリートサーキットなのでコンクリートウォールが近くランオフエリアも殆どない。
果たして後からタイムを出す方が得策なのかと問われると疑問に思う部分もあります。
ストップ&ゴーサーキットでは低速コーナー出口でいかにトラクションを掛けられるかが重要ですが、ストレートもそこそこ長いのでセットアップの難しいコースだと思います。
それが先ほどの画像で見ていただいたように各チームでセッティングが微妙に分かれる要因に繋がっているのではないかと思います。
しかも今回もスプリントがプログラムに入っているのでセッティングの難しさに更に拍車をかけるような形になってしまっています。
鈴鹿の時と同じく、どこを妥協するかが今回も重要になってきます。
上海との共通点
マイアミGPのコースは典型的なストップ&ゴーサーキット
前戦中国もストップ&ゴーサーキットの一つだったのですが、この2つのサーキットにはもう二つ共通点があります。
先ず一つ目、それはエンジン全開率の高さです。
上海もマイアミのサーキットも実はエンジン全開率が50%台です。
ロングストレートがあることも共通しており、エンジン負荷が高そうだと思い、調べてみましたが意外にも低い。
上海は59%、マイアミはそれよりも低い56%です。
ストップ&ゴーサーキットだからと言って安易にストレートに特化したセッティングにするのは得策ではないのかも知れませんね。
そしてもう一つの共通点はグリップレベルが低いことです。
初開催された2022年のマイアミGPを思い出してみてください。
ぬるぬるした路面にドライバーたちは苦戦を強いられてはいませんでしたか?
前戦中国のようなアスファルトをただ黒く上塗りするというお粗末なことはありえないと思いますが、グリップレベルが低いことには変わりありません。
そうなってくると尚更ダウンフォースが必要になってくるのではないでしょうか?
今回のGP、私が考える序列は・・・
レッドブルはここでもいいパフォーマンスを期待できると思いますが、そのすぐ後ろにマクラーレンが迫ってくるのではないかと考えています。
私が推すフェラーリにも期待を掛けたいのですが、中国GP同様3番手あたりのマシンではないかと思います。
昨年に比べればマシンの挙動も全然安定していますし、何より全体的なバランスが良くなった。
タイヤのデグラも昨年に比べれば大幅に改善され、決勝での順位アップも期待できるようになった。
しかし、予選ではいまいち伸び悩む傾向に。
バランスが取れたマシンになったということはそういうことなのかもしれませんが、トラックポジションが重要なサーキットでは今のままでは苦戦は必須。
前戦中国でのハードタイヤの遅さにも不安が残ります。
次戦のヨーロッパラウンドではそれを改善できるアップデートを期待したいです。
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