鈴鹿でF1観戦してきました。F1日本GP2024旅行記-四日目(土曜日)-

現地観戦

2024年のF1日本グランプリの振り返りもいよいよ後半戦。

今年の日本グランプリも終わったばかりですが、つい先日2025年度のF1の全日程が正式発表されました。

日本グランプリは今年より更に早まる3月開催のうわさがありましたが、結局今年とほぼ同じ時期の4月4(金)~6(日)の日程となりました。

このニュースをすぐに知り、来年も行く予定である私はすぐに、ホテルの予約サイトを開き予約を取ろうと動いたのですが、この時点で三重県内は全滅。

それどころか名古屋駅前、名古屋市内のホテルの空き状況も少ないという状況に驚きました。

動くのが早すぎというのか・・・それともホテルをチェックアウトされる際に、また来年もと予約をその時点で入れていってしまうのか・・・

ただ、粘り強く調べ続けていけば、キャンセルによる空きが出る可能性も全然あるので、根気強く探し続けましょう。

因みに私は、その日のうちにホテルを予約しましたが、どうやら来年も名古屋駅前になりそうです。

しかも今回泊まったホテルのすぐ近くですが・・・

取り敢えずホテルの確保は最低限出来ました。

あとはキャンセルによる空き情報を細かく調べて、鈴鹿に近いところが空けば、その都度予約を変更していくスタイルになりそうです。

という訳で前置きが長くなりましたが、四日目の振り返りに入りましょう。

疲れは溜まってきたけど・・・

土曜日も4時20分に起床。

20分弱で支度を済ませ、4時40分に出発。

5時半に近鉄名古屋駅を出発し、6時18分に白子駅に到着。

ここまでは昨日と一緒、この日は駅の外に出るとレッドブルを配っていました。

毎日のように遅くまでサーキットに残り、興奮でなかなか寝付けない。

体力的にも限界に近付いている中でこのレッドブルの無料配布は有難かったです。

この日も駅前にはバスが何台も並んでいましたが、その行列を横目にサーキットまで自分の足で歩いていくことにしました。

もらったレッドブルを飲んだせいなのか、アドレナリンなのか、日本グランプリに向けて積んできたトレーニングが効果を発揮したのか・・・

何が要因なのか分かりませんが、いくら歩いても全く疲れませんでした。

7時10分ごろにはサーキットの目の前に到着。

横切ろうとすると入り待ちをしているファン達を見かけました。

待たれているファンの方たちも疲れているはずなのに一人一人の熱心さには頭が上がりません。

日本のF1ファンが世界一というのもきっとこういったところからなのでしょう。

ゲートオープン後もセッションまでは時間があるので、この日もグランプリスクエアを散策。

この日のトークショーにはフェラーリが登場。

レッドブルには及ばないものの、マシン自体はロングランは好調。

オーストラリアではサインツが絶好調で圧勝。

この週末も期待していました。

FP3は定位置から

土曜日セッションからは、自分が購入したチケットの席での観戦が義務付けられているので、ゲート前では常にチケットの提示をしなければなりません。

提示自体はスムーズにいきましたが、携帯のバッテリーには常に気を付けていなければなりませんでした。

FP3は昨日走れなかったFP2の分を取り返すかのように、続々と走ってくれました。

もちろんFP3でもタイム計測を行いました。

昨日のFP2でもタイムを測ろうと待ち構えていましたが、雨のせいで、写真のように印刷のインクが滲んでしまいました。

取り敢えず記入はできるのでこのまま書くことにしました。

セッション中は、殆どのドライバーが予選ペースとロングランの両方を敢行。

しかし、一部のドライバーはロングランのみを行っていたことがタイム計測を通じて分かりました。

FP3で漸くF1マシンの1・2コーナーの計測を行えたので、サポートレースで走っているマシンとの違いが気になって仕方ありませんでした。

1・2コーナー計測のトップタイムは

ランド・ノリスの5.69秒

昨日計測のフェラーリチャレンジのベストタイムは9.22秒

ポルシェカレラカップは8.81秒

少なくともF1マシンはサポートレースのマシンよりも3秒以上も速いということになります。

マクラーレンのマシンは昨年同様究極のコーナリングマシンであることが分かります。

セクター1はレッドブルを凌駕するほど速いですが、セクター2でどうしても息切れしてしまいます。

対してレッドブルのマシンは全体的に速く非常にバランスの取れたマシンだと思います。

ロングランも測ったのですが、タイヤのコンパウンドの違い、燃料の搭載量の違いにより明確にチーム毎の戦闘力が分かりにくいですが、デグラによるタイム悪化という面が浮き彫りになってくれました。

計測用紙に記入したタイムからひも解くと

フェラーリのロングランは抜群に良かったことが分かりました。

両ドライバー共にミディアムタイヤでの走行となっていましたが、6.5~6.6秒前半をコンスタントにたたき出していました。

レッドブルはフェルスタッペンが6.6~6.7秒台。

フェルスタッペンにしては遅いなと思いましたが、恐らく燃料の搭載量を決勝並みに積んだ、いわゆる重タンの状態で走っていたと考えられます。

ペレスは6.5後半~6.6秒台をコンスタントに出していたので、ペレスの燃料搭載量はフェルスタッペンよりも少ないことが分かります。

メルセデスは最初から両ドライバー共にロングランを敢行。最後の最後で予選ペースのプログラムをこなしていました。

特にラッセルのデータを多くとることができましたが、フレッシュなタイヤの時には、6.4秒中盤辺りで走れているのですが、タレてくると約0.2秒ほどタイムが悪化していることが分かりました。

タイムの悪化が0.1秒以内に収まっているフェラーリとレッドブルとは、正直なところ決勝で戦えるマシンではないと率直に感じました。

マクラーレンは、ノリスに何らかのトラブルが生じてしまい予選ペースしか行えていませんでしたが、一度も5秒台を割ることがありませんでした。

1・2コーナーはやはりマクラーレンが速いようです。

対してピアストリはロングランを中心に敢行。

ソフトタイヤを履いて6.4後半~6.5後半

悪くはないと思いましたがフェラーリとレッドブルには遠く及ばないかというところです。

そして5強最後の一角アストンマーティンについてですが、両ドライバー共に、予選ペース→ロングラン→予選ペースというプログラムをこなしていました。

予選ペースは両ドライバー共に5.81秒を記録。

この時までは余裕でQ3には行けるだろうと思っていました。この時までは・・・

ロングランデータに関しては、ストロールがハードタイヤで6.44秒を二度記録。

更にアロンソも6.5秒台を一度も割らなかったというかなり速いペースでの走行を見せてくれました。

アストンはここ3戦予選は速くても決勝のレースペースが無く沈むというケースが多々ありましたが、今回のパフォーマンスは期待できるのではないかと感じさせた走りでした。

1・2コーナーのタイムを予選ペースで分析した時

6.0~・・・Q1敗退レベル

5.8後半~5.9・・・Q2敗退レベル

5.8前半~5.7後半・・・Q3進出レベル

5.7中盤~5.6後半・・・PP争いレベル

今回のFP3のタイム計測からは以上のように分析できると考えられました。

実際にドライブするのは人間なので、このデータ通りになるという保証は一切ありませんが。

このデータに近いパフォーマンスは期待できると考えていいでしょう。

今回の予選もレッドブルが圧倒

FP3終了後にまたすぐさまグランプリスクエアまで行き、F1トモダチの皆さんと一緒に記念撮影。

土曜日で人の入りが増えたせいか、撮影中に一般の方たちが何事かと群がってくるようになりました。

80~90人くらいはいたのではないかと思います。

この日もアルボンノートは大好評。

前日通り「ノートを見せてください」「データ取っているんですか?」

等々様々なお声がけを頂きました。

そして中には、「将来的に大物になりそうな予感がするので、よろしければ是非一緒に写真を撮ってください」と言ってくださる方もいらっしゃいました。

有難い限りですし、ノートを書き続けて良かったと心の底から思えた瞬間でもありました。

その後フェラーリチャレンジのレース1が始まるのでまた自分の席に急いで戻ることにしました。

やはりレースとだけあって激しい攻防戦が繰り広げられました。

そんな中1コーナー手前で2台が接触。

外側で接触したマシンがコースを外れ勢いよくバリアに向かってクラッシュしてしまいました。

レーシングインシデントとはいえ、モータースポーツの怖さを感じる瞬間でもありました。

ドライバーが無事で何よりです。

首位争いでは、1・2位のドライバーが何周にも渡って抜きつ抜かれつのデッドヒートを展開。

これぞモータースポーツ最大の魅力だと言えるレースを展開してくれました。

レース終了30分後に予選が始まりました。

データ通りにいけば5強のQ3進出は先ず固い。

そう思っていたのですが、ストロールがまさかのQ1敗退。

チームメイトのアロンソとのQ1のタイム差がまさかの0.8秒も開いていました。

流石にこれはまずいのではないか・・・

鈴鹿から帰ってきた後、動画などで調べたところ

Why is Stroll so much slower than Alonso in Japan 2024 qualifying
F1 Suzuka Onboard

S字区間と、スプーンでかなりの差が開いてしまっていることが分かりました。

ストロールのQ1敗退以外を除けば、割とデータ通りの結果になったと考えています。

Q2も割と順当な結果になったのではないかと考えています。

角田も新型フロアと知り尽くしている鈴鹿という見事なアドバンテージを生かしてQ3に進出。

リカルドとの差が0.06秒と殆ど開きはなかったので、RBは鈴鹿では6番手あたりのマシンだと考えられます。

Q3はルクレールがQ2でソフトを2セット使ってしまった為、ワンアタックに賭けることになりましたが結局タイムは伸びず8番手。

Q3までにソフトを2セット残せていたらまた結果は違っていただろうと思いますが。

Q3進出と健闘した角田も5強のマシンには遠く及ばず10番手。

この予選でもポールポジションはフェルスタッペンでしたが、2番手チームメイトのペレスとのタイム差は僅かに0.066秒差。

今年はペレスも速いので、レッドブル2台にこんなパフォーマンスをされたら手も付けられません。

大きく遅れて3番手にはノリス、続いてサインツ、アロンソという順になりました。

ルクレールの位置が下ということ以外はほぼデータ通りの予選結果になったと考えています。

ナイトウォークで決勝前の雰囲気を

予選終了後に私はすぐに自分の席を立ち、ナイトピットウォークに参加するための待機列に並びました。

待機中の様子はこんな感じです。

聞こえてくる場内音声を頼りに同時刻に行われている、前夜祭を楽しむという形でした。

待機列に並んで2時間半、予定より少し遅れてナイトピットウォークがスタート。

普段とは違った見慣れない景色を味わってきました。

サーキットのコース内から見るライトアップされた観覧車も中々いいものです。

時期や気候条件、照明設備などの条件が整うのであれば、日本でもナイトレースが実現した面白いだろうな、と思いながら歩いていました。

RBのテレメトリーデータが映し出されているスクリーンです。

中にはシートがかけられていて覗くことができないチームもありましたが、こういったものもピットウォークでしか見ることができない貴重なものになります。

予選終了後のマシンは、競技規則40条スプリント前及び決勝レース前のパルクフェルメ

のルールに従い、マシンに手を付けることができないよう、シートが被せられています。

ここまで来たら、整備することはないしあとは決勝を残すのみという雰囲気が感じられました。

中にはフェラーリのように早々とシャッターを閉めたチームもあります。

他のチームは開いているのに大丈夫なのでしょうか。

それとも好感触を得たことによる自信の表れなのか・・・

とにかくこの日の計測で分かっていることは、フェラーリのロングランは抜群に良いこと。

8番手に沈んだルクレールも決勝では大いに期待が持てる状態だと考えていました。

優勝は厳しいにしても、一つでも順位を上げ、1ポイントでも多くチームに持ち帰ることが、フェラーリの決勝においての課題です。

水曜日から始まった日本GPも日曜の決勝でおしまい。

最後の最後まで楽しんでやろうというのがこの時の私の心境だったと思います。

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