第7戦エミリアロマーニャGPFP3、ベテラン勢の不調、大接戦僅差の予選

F1 2024シーズン

昨日のFP1・2では大規模アップデート敢行のフェラーリが出だし好調。

ルクレールがFP1・2共にトップタイムを記録。

RBの角田は3番手タイムを記録するもロングランに不安を残したセッションとなりました。

セットアップが決まらず不調のレッドブルは残り一回のフリー走行でどこまで立て直せるか。

ベテラン勢による2度の赤旗

FP3のセッションも20分を過ぎたところで、アロンソがまさかのリバッツァでクラッシュ。

非常に珍しい光景ですがどうやら縁石に乗りすぎたことが現因だそう。

事故車の処理のため赤旗が提示されセッションは一時中断されます。

しかしすぐに再開し各チームが再びコース上にマシンを戻す。

昨日セットアップのミスによる不調が心配されるレッドブル。

このフリー走行でどこまで立て直せるかが注目されましたが結局のところマクラーレンとフェラーリの2チームには及ばず。

昨日同様高速コーナーが多いセクター1ではトップタイムに近いタイムをマークしているのですが、セクター2・3ではストレートの伸びが悪いことも影響しているせいかタイムが伸びません。

結局FP3トップタイムのピアストリよりも0.8秒遅いタイムで6位。

予選でのパフォーマンスが心配されるセッションとなりました。

残り5分を過ぎようかというところで今度はペレスがバリアンテ・アルタでクラッシュ。

アロンソ同様縁石に乗り上げ過ぎたことが原因か。

幸い強い衝撃でウォールにクラッシュしたわけではなさそうですが、フロントサスペンションとフロアにダメージが無いかが心配されます。

予選に間に合わせられるか?

ペレスのクラッシュによりこのセッション2度目の赤旗。

このまま終了かと思われましたがマーシャルの素早い処理により再開できた。

しかし再開後の残り時間は約2分半。

早めにコースインをしないとトラフィックにつかまり、最後のアタックができない可能性も・・・

続々とマシンがコースインをする中何故かルクレールとサインツが横並びで競り合っている。

止めろ!チームメイト同士で何やっているんだ!と思わず言いたくなる光景でした。

案の定早めにピットアウトしたドライバーは何とかアタックを敢行。

結果ピアストリがトップタイムの1分15秒5。

そこに前回優勝のノリスが0.3秒遅れでフェラーリの間に割って入り、FP3とはいえマクラーレンが1・2のタイムを記録。

予選のポール争いのタイムは恐らく1分15秒前半くらいのタイムになるか。

Q1から激しい争い

予選はこれまでと違い類を見ないほどの大接戦となりました。

Q1ではフェラーリのみがミディアムタイヤでのアタックに臨みました。

ミディアムタイヤにも関わらずQ1突破。

アップデートがしっかり機能しているのでポール争いにも期待がかかるQ1でした。

ルクレールはトップから0.13秒落ちの3番手でしたがどこか余裕を感じさせます。

FP3でクラッシュしてしまったアロンソ。

私的にはアロンソはきっと持ち直すだろうなんて思っていましたが、まさかのバリアンテ・タンブレロでサンドトラップへコースアウト。

フロアへのダメージを懸念してかアロンソは結局アタックを諦めQ1敗退。

パフォーマンス不足が囁かれるストロールに対してここ3戦連続で予選で負けている。

アストンマーティンの不安材料としてアップデートの弱さが挙げられますが・・・

RBのパフォーマンスが上がってきているだけにトップ5陥落の懸念があります。

何とか効果的なアップデートを見つけてパフォーマンス改善に努めてもらいたいところです。

そして何とも意外だったがハースです。

ヒュルケンベルグが初めてのイモラで暫定ではあったもののトップタイムをマークしました。

これを見た瞬間今日は誰がポールを獲ってもおかしくないな、と思いました。

マシンの戦闘力が拮抗しているので全く読めません。

角田はフリー走行からの好調を維持し4番手タイムをマーク。

イモラはトラックエボリューションが良いのか、後からタイムを出した方が有利なように感じます。

アロンソのQ1敗退以外は順当な結果だったように思えます。

ただ、マグヌッセンがアタックをピアストリに邪魔されたと無線で訴えていたので、ピアストリの予選結果に影響が出なければいいのですが・・・マグヌッセン、お前が言うかと思ったのは私だけではないはず。

結局Q1はフェルスタッペンがトップタイムをマーク。

フリー走行であれだけ不調だったにも関わらずここまで立て直してくるあたり流石チャンピオンだと感じました。

理解できないほどの接戦だったQ2

Q1から始まっている接戦はQ2でも同様でした。

フェルスタッペンが最初にトップタイムをマークするも、ルクレールがすぐにトップを取り返す。

コンマ数100分の1の戦いが続きます。

そんな中角田がトップルクレールから僅か300分の1の差で暫定2位のタイムを記録。

この瞬間私の思考は停止しました。

この数年間マシン分析をしてきましたが、目の前の画面で何が起きているのか理解に苦しみました。

予選に振ったセッティングとは言えRBのマシンがまさかこれほど戦えるとは思っていなかったです。

この時点でフェルスタッペンにタイムで勝っていましたが、結局フェルスタッペンは2度目のアタックで1分14秒台に迫ろうかというタイムでQ2もトップタイムを記録。

しかし角田はワンアタックでこのタイムを叩き出し、他のドライバーが2度目のアタックをかける中で唯一ワンアタックのみでセッションを終えました。

これで新品ソフトを2セット残す有利な展開に持ち込む。

リカルドもペレスとの接戦を制して何とかQ3に滑り込んだ。

RBが2台ともQ3は今シーズン初ではないでしょうか?

イモラというホームコースという条件があるとはいえ、リカルドがこれだけ乗れているので、期待できるかもしれません。

イモラ初挑戦のヒュルケンベルグはメルセデスを上回る7番手タイムを記録しQ3進出を決めました。

先日アウディとの複数年契約が発表されたばかりですが、何故アウディに呼ばれたのかがこれでハッキリした気がします。

一方FP3でクラッシュしたペレスはミスもあってか、0.015秒差でリカルドのタイムに及ばずQ3に進めず。

フリー走行での不調を見事に修正してきたフェルスタッペンとできなかったペレスの差です。

トップタイムが1分15秒1。

当初の私の予想ではポールタイムは15秒前半と目していましたが、これは14秒台に乗ることも考えられると思い始めました。

Q3最後はやはり・・・

ポール争いもいよいよ大詰めのQ3。

フェルスタッペンが最初にコースインをしいきなり1分14秒8というタイムを叩き出す。

ノリス、ルクレール、ピアストリと後続が続くもフェルスタッペンのタイムには届かない。

しかしノリスが最初のアタックで1分14秒9を記録。

Q1のミディアムで余裕のアタックだったフェラーリが思いのほか伸びてこない。

それでも1分15秒台に乗せ暫定3位につける。

新品ソフト2セット残しの角田は、有利な条件を活かすことができず、セクター2でミス。

結局7番手に終わるもメルセデスの間に割って入った。

フェルスタッペンのようなトップドライバーは大事な局面で1発でタイムを出せる。

そこでミスが起きてしまう辺りまだまだなんだな、と感じさせられるセッションでした。

ヒュルケンベルグ、リカルドはそれぞれ10位、9位であったものの大健闘だったと思います。

リカルドは恐らく決勝レース寄りにセッティングを振っており、角田よりペースが良いので期待したいところです。

ハースのペースも悪くはありません。

ルクレールは最後のアタックに賭けましたがノリス、フェルスタッペンのタイムに及ばず暫定3位。

その後にフェルスタッペンが1分14秒746とタイムを更新しそのままポールポジションを獲得。

セクター3でミスがあったにも関わらずタイムはきっちり更新しました。

これで開幕からポールは1度も逃していない。昨年から続くアブダビでのポールポジションを合わせると、8連続ポール。

これでアイルトン・セナの記録に、しかもイモラで並ぶことになりました。

フェルスタッペンのアタックの後にマクラーレン2台がフィニッシュ。

ノリスはタイム更新も暫定2位、しかしその後ろから来たピアストリが2位を奪いました。

残念ながらピアストリはQ1でマグヌッセンのアタックを妨害したという採決が出され、3グリッド降格の5位スタートとなりましたが、ロングランを見る限りマクラーレンは1番良い。

決勝でも期待が持てそうなパフォーマンスでした。

腕もある上にセッティングに対して柔軟に対応してくれるマクラーレンのドライバー。

結果的にフェルスタッペンには及ばなかったものの、この先本当に良いチームになる予感がしました。

何故角田を取り上げない?

今回のセッション話から少し脱線しますが・・・

今週はかなり良いパフォーマンスを見せている角田。

にも関わらず日本のメディアには取り上げられません。

来る日も来る日もスポーツは大谷ばかりを報道する。

野球というのはアジアとアメリカ大陸を中心に盛んなスポーツ。

しかしF1は世界中で開催されるスポーツです。

世界での知名度は大谷よりも間違いなく角田の方があるはず。

なのに角田を取り上げない日本のメディアには不信感が募ります。

私も決して角田を応援している訳ではない、しかし世界でこれだけ頑張っている人がいるということを報道しても良いのではないでしょうか?

かつてアイルトン・セナがいるころはあれだけF1ブームと持ち上げていたのに、今では全く音沙汰無し。

日本のメディアは間違っていると思います。

ここまでの活躍をしても振り向いてくれないのであれば、やはり結果で示すしかないでしょう。

日本中がまたF1の話題で盛り上がってくれることを望んでいます。

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