昨日行われた、フリー走行とスプリント予選。
トップチームは盤石もメルセデスがまさかの2台Q2敗退、リカルドが大健闘の4番手確保と荒れに荒れたスプリント予選。
指定されたコンパウンドでの走行が義務付けられているというのにも助けられているのかも知れませんが、RBとハース共にフロアアップデートが少なくとも機能しているという感じを受けました。
逆にフロアに有効的なアップデートが入ったはずのザウバーが2台ともQ1敗退という個人的には予想外の結果となりました。
トレインにさえならなければDRSを使ってのオーバーテイクの機会は必ず生まれてくるはず。
早速スプリントと決勝レース予選の振り返りに入りましょう。
熾烈な8位入賞争い
前戦上海でも語りましたが、本来であれば終了3時間後に予選があることを考えれば、余程ポイントが必要でない限り無茶をしない方が得策だと思います。
しかし、リカルドのように決勝のスターティンググリッドが3つ降格することが確定しており、決勝での入賞が望めない状況であるならば、例外としてこちらに全力を注ぐことになるはずです。
レーススタートでハミルトンが強引にインを突き、アロンソにコンタクト!
その外側にいたストロールは押し出され、更に外側にいたノリスに絡む。
接触してしまったノリスはスピンアウトしそのままリタイア。
スプリント予選では好走を見せていただけに痛い結果となりました。
これによりハミルトンがペナルティを受ける可能性が生まれる。
上海でのミスを取り返したいストロールも接触により無念のリタイア。
今回ばかりはストロールに非はないですが益々厳しい立場に追いやられる格好になってしまいました。
アロンソも最後尾に後退。今回のスプリントもアストンは残念な結果に終わることになりました。
入賞を賭けた8位争いが今回は熾烈でした。
マグヌッセン、ハミルトン、角田、ガスリーの4台が団子状に並走しています。
アップデート効果とはいえやはり、レースペースが完全に良くなったとは言えないハース。
何周にも渡ってハミルトンに煽られるマグヌッセン。
しかし、そのブロックは明らかに危険極まりない物でした。
そこで生まれた隙を逃さなかったのは角田。
マグヌッセンはハミルトンのブロックでラインが膨らみ、ハミルトンはマグヌッセンに蓋をされて速度を落とさざるを得ない状況に。
まさに漁夫の利を得た形だったとは言え結果は結果。
最終回でハミルトンにオーバーテイクされましたが、結局オープニングラップの接触の裁定がストップ&ペナルティに決まり、ハミルトンは16位に降格。
更にマグヌッセンもハミルトンに対して執拗なブロックを行ったことで10秒のタイムペナルティ。
この結果により角田の8位が確定。
厳しい状況の中でも最低限ポイントを持ち帰ったいい仕事でした。
一方チームメイトのリカルドは、トップ3に大きく突き放されサインツ、ピアストリとの4位争い。
リカルドはサインツに対して決してインを開けずに最後まで走り切り今季初ポイント獲得。
マシンさえ仕上がればリカルドは速く走らせられる技術は持っているはず。
やはり8度の優勝経験は伊達ではないのか。
フェルスタッペン、ルクレール、ペレスのトップ3は4位以下を大きく突き放し、殆どカメラに写っていませんでした。
コーナーも速くストレートも速いレッドブル。
他チームが勝つためには一体どのようにしたらいいのか。
白熱のQ3進出争い
予選が始まる頃には、トラックエボリューションによるタイム向上は殆ど期待できない。
ザウバーはここでも2台Q2敗退。
なんとスプリント予選と決勝では、4位と大健闘のリカルドがまさかのQ1で敗退。
Q1はマグヌッセンとサージェントがQ2に進めず。
ウィリアムズ、薄いウイングの恩恵によりセクター3(ロングストレート区間)はトップクラス並みに速いのですが、やはりほかのコーナーでもたついてしまう。
Q2は、まさかのアストン2台敗退とアルピーヌも2台、そしてアルボンが敗退という結果になりました。
アストンといえばアロンソがここ数戦3~5番手が多いので要注意と目していましたが、ここではまさかの15番手と全く振るわなかったです。
ストロールは11位でしたが、今回はアロンソに勝ったということで多めに見てもらえるかも知れません。
意外だったアストンの不調はセットアップから来ているものなのか?
今後も調査をしていきたいと思います。
アルピーヌはQ3に進めなかったとは言えこれまでの成績を考えると大健闘だったのではないでしょうか?
今後のアップデート次第で中団のトップ争いに加われるかが焦点となります。
Q3は結局フェルスタッペンがポジションを獲得。
僅差でルクレールが座る形となり、一つ後ろにサインツ。
ここ2戦いまいちだと感じる予選も復調を感じさせるパフォーマンスでした。
5.6位にはマクラーレンの2台。
コーナリングが多い区間では速さを見せてくれます。
今回もアップデートをつぎ込んできたマクラーレン。
決勝でこのアップデートがどのように機能するのか。
9・10位は中団勢で抜け出してきた角田とヒュルケンベルグ。
2度のアタックもタイムは伸びず。
とはいえ健闘していた結果です。この2台が決勝レースも面白くしてくれそうな予感です。
マイアミGPもいよいよ大詰めです。
決勝がどうなるのか見てみましょう
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