番外編-F1は全てにおいて精通している。F1を観ながら楽しく勉強しよう

その他・番外編

先日のモナコGPはルクレールが漸くホームグランプリで優勝したという感動的なレースになりましたね。

今週はF1のレースが無いということでまた番外編です。

今回皆さんにお聞きしたいのはF1というものをどういう風に見ていますか?ということです。

速い、お金がかかっているなど色々な意見があると思いますが、私はとても勉強になるという目線で見ています。

この文章のタイトル通り”F1は全てにおいて精通している”

という言葉は大のF1好きで知られる、Kinki Kids の堂本光一さんが発した言葉です。

確かに堂本さんの言う通り、F1では学校教育で勉強する5教科の殆どが利用されています。

F1の世界では、マシンを作り上げていく際にマシンにどのようにして空気を当てるか、またどのような構造にして空気を流すか。どんな空気の力が働くか。

これは学校教育における、理科・科学の分野になります。

そして空気の当たり方やその時の流速や量などを数値化してマシンに反映させている。

これはいわゆる数学を応用しているものになります。

そしてF1は世界中でレースを開催しており、その際には様々な国の歴史や風土、文化を知ることができる。

これは、地理・歴史の分野に当たります。

F1は海外スポーツなので使用されている言語が日本語の訳がありません。

当然英語がメインです。

チームによっては、イタリア語やフランス語などを使います。

これは英語(多言語)の分野に当たり、F1のレース又はセッション中に流れる、無線やチームラジオを通して聞き取ることができるようになります。

今回は語学を中心に見ていきましょう

語学は国歌を通して楽しく覚えよう

F1を観ていくうえで私が感じたのは、理屈理論だけ分かっていても駄目だな。F1を学ぶ以上は語学も勉強しよう。と思い立ち、語学も勉強することにしました。

不純な動機かどうかは分かりませんが、私はフェラーリのスタッフと話してみたいと思い、イタリア語を学ぶことにしました。

しかし、何から手を付けていいか分からない。そんな手詰まりの状態が続く。

そんな時私が考え付いたのは、何もくそ真面目に勉強する必要は無い。どうせ語学を覚えるなら楽しく勉強すればいいじゃないか。

という結論に至り、私が目を付けたのは、国歌でした。

国歌は開催国のレース前や、表彰式の時に必ず流れる。

少なくともF1ファンにとっても関心のあることなのではないでしょうか?

そのお陰で私は沢山の多言語と国歌を覚えてしまいました。

私が覚えた国歌は以下の通りです。

歌詞・和訳共に完璧

イタリア(イタリア語)・ドイツ(ドイツ語)・フランス(フランス語)・イギリス(英語)

歌詞は完璧・和訳も少しできる

フィンランド(フィンランド語)・ブラジル(ポルトガル語)・メキシコ(スペイン語)・オーストラリア(英語)・オーストリア(ドイツ語)・オランダ(オランダ語)・アブダビ(アラブ首長国連邦)(アラビア語)・ベルギー(オランダ語版)

歌詞のみ少し分かる

シンガポール(マレー語)・ベルギー(フランス語版)・ロシア(ロシア語)・カナダ(英語)・アゼルバイジャン(アゼルバイジャン語)・タイ(タイ語)

音程のみ

モナコ・スペイン(そもそもスペイン国歌に公式の歌詞は無い)

ここで豆知識として(長くなります)

・ドイツ国歌は基本3番が歌われます。

1番はドイツが世界一を歌った内容でありナチスドイツ時代を連想させるためNG

2番はDeutsche Frauen, deutsche Treue, Deutscher Wein und deutscher Sang

和訳するとドイツの女性よ、ドイツの忠誠よ、ドイツのワインとドイツの歌は

というフレーズです。

2番の内容は簡単に言うとドイツの文化は素晴らしいという内容なのですが、そこに女性を並べるのはどういうことか?つまり女性を軽視しているという批判が殺到し2番も基本歌われません。

3番のEinigkeit und Recht und Freiheit für das deutsche Vaterland!

統一と正義と自由を、父なる祖国ドイツの為に・・・と歌われている3番のみがドイツ国歌の公式の歌詞となっています。

・フランス国歌の内容はグロテスクです。

歌詞に”血”というワードが結構出てきます。

・イギリスは王国ですが、その時の国王の性別によって歌詞が変わります。

現在はチャールズ3世という男性の国王なので曲名は 

God Save The King 神よ国王陛下を守り給え

前国王はエリザベス女王でしたので

God Seve The Queen 神よ女王陛下を守り給え

になります。

・ブラジルには週に1回は国歌を歌いましょうという法律があります。

・メキシコ国歌は歌詞を間違えると罰金10万円という法律があります。

しかもメキシコ国歌は10番まであるので余計にタチが悪いです(笑)。

・ベルギー国歌はオランダ版・フランス版・ドイツ版の3つが存在し、和訳するとそれぞれで少しづつ意味が違っています。

ベルギーで一番よく歌われているのはフランス版だそうですが、私はオランダ語から入りました(笑)。

・アブダビ国歌なんて分かるのかよ、とお思いの方にほんの一例

عيشي بلادي これは国歌の曲名です。

和訳すると”我が国万歳”という意味になります。

読み方は Ishy Biladi (イーシ ビラーディ)

بلادي Ishy は万歳を意味し、عيشي Biladi は我が国という意味になります。

曲の途中で عيشي عيشي عيشي عيشي  我が国よ 我が国よ 我が国よ 我が国よ

というフレーズが出てきます。

年末をイメージする曲といえば、一般の方であればクリスマスソングと答える方が殆どかも知れませんが、私の場合アブダビ国歌と答えます。F1の最終戦ですから。

完全にF1に脳みそを蝕まれてしまいました(笑)。

イタリア語を使った一例

私はフェラーリのスタッフと話をしてみたいがためにイタリア語を独学で勉強しました。

まだ日常会話レベルでは無理ですが、いつかは完璧に取得して使いこなしたいと考えております。

ということで今回はせっかくなのでイタリア語の初歩的な挨拶表現を紹介します。

イタリア語とくればこのノートを使って紹介していきましょう

皆さんは英語を習った際一番最初に習った英会話を覚えていますか?

A「Hello.How are you?」 B「I’m fine(good). And you?」A「I’m fine. Thankyou.」

意味は訳さなくても分かりますよね?

ではこれをイタリア語でやるとどうなるか?見ていきましょう。

A「Buongiorno,come sta?」 B「Bene,e Lei?」 A「Molt bene,grazie」

訳すとA「こんにちは、お元気ですか?」 B「元気です、あなたはどうですか?」 A「とても元気です、ありがとう」

となります。

イタリア語は話をしている相手との関係性で挨拶などが若干変化します。

上記の挨拶は目上の方や親しくない人との会話になります。

次に友人や親しい人との会話ではどうなるか見ていきましょう

A「Ciao,Come stai?」 B「Bene,e tu?」 A「Molt bene.」

A「よう、元気?」B「元気だよ、で君は?」A「とても元気だよ。」

BuongiornoやCiaoという挨拶表現を耳にしたことがある方は結構多いと思いますが

Buongiornoという挨拶は目上の人や親しくない人に対する挨拶でのみ使われます。

「おはようございます」「こんにちは」という意味であり早朝からお昼過ぎまで使えます。

Ciaoという挨拶は親しい人や友人との挨拶でのみ使われ、基本どの時間帯でも使える挨拶です。

友人との挨拶の時は、朝が早かろうが、夜遅くであってもCiaoの一言で済んでしまいます。

友人の間柄になると挨拶が楽です(笑)。

次に紹介するのはイタリアには性別や人や物の数によって語尾変化が存在します。

例えば、一人の男性という意味を表したければ

Uno ragazzo

Uno (数字の)1 ragazzo 男性(単数) を意味します。

では二人の男性を表したい場合どうなるでしょうか?

Due ragazzi

Due (数字の)2  ragazzi男性(複数)を意味します。

次は一人の女性という意味を表してみましょう。

Una ragazza

Una (女性の場合の数字の)1 ragazza女性(単数)になります。

1のみは不定冠詞として語尾が性別によって変化します。

二人の女性を表したければ

Due ragazze

ragazze女性(複数) という風になります。

英語と違い語尾変化が最初のうちは厄介で戸惑うかもしれません。

しかしこの語尾変化にはパターンがあり

男性の場合は単数形の語尾が”O”で終わった場合、複数形は必ず”I”

もう一つのパターンがありますが単数形の語尾が”E”で終わった場合も複数形は”I”が語尾になります。

女性の場合のパターンは一つのみで

単数形の語尾が”A”で終わり、複数形の語尾は”E”になります。

イタリア語はとにかくパターン化することが大事だと自分は思っています。

興味のある方は是非挑戦してみて下さい。

お子様のいる家庭必見。学生にとってもF1はお勧めの教材

よく私はSNSを通して、F1について学びたいという学生さんたちを中心に、どの様に勉強をしたらいいですか?という相談を受けることがあります。

そんな声もあり、今回はブログを通してF1を観ることを通じて学習の意義や、ちょっとした勉強方法を今回は紹介しました。

私も社会人になってからF1の勉強を始めましたが、その際に学校教育ってやっぱり大事なんだな。ということを痛感させられました。

例え年齢が幾つになっても、学ぶということは大切だと思います。

学生さんたちに言えることは、確かにF1の勉強は難しいところはあります。が決して諦めないで貰いたい。

今諦めてしまえば一生後悔する。頑張り続ければいつか色々な可能性が出てくるかも知れません。

そして、エンジニアやメカニックとしてF1の世界を目指そうとしている方。

数学や科学的なことは勿論だと思いますが、一番の壁は語学だと思います。

語学は毎日少しずつでも良いので、単語や英文を聞き流してみましょう。

ありきたりな事かも知れませんが、基本に忠実であることが一番の近道です。

私のように歌や楽曲から楽しく勉強をするのも一つの手です。

例えそれが活きなかったとしても現代はグローバル社会。

語学が優れていればそれを活かす機会はこの先沢山訪れるはずです。

という訳で今回はF1の話から思いっきり脱線して語学を中心とした話になってしまいましたが、楽しんで頂けたでしょうか?

読んで頂いた方、今回も大変ありがとうございました。

他の番外編はこちらから

番外編、色々なスポーツを見て眼力を養おう。F1観戦に活かせる観察眼の鍛え方。 – アルボンノート (albonnote.com)

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