シンガポールGPから早くも一週間半が経過しました。
この間にも衝撃的なニュースが幾つもありました。
先ずはRB所属リカルドのシート喪失、代わりにリアム・ローソンがRBのシートを獲得することになりました。
しかし残り6戦で評価を下されるため、ローソンは厳しい条件下で結果を残すことが求められます。
そして、ルノーのエンジンプログラムが2025年をもって正式に終了することが決定してしまいました。
ルノーPUはとにかく信頼性に泣かされましたが、歴史あるサプライヤーが離脱してしまうのは残念なことです。
これによってアルピーヌはワークスからカスタマーチームになってしまいますが、これがチームやドライバーにとってどう作用していくのでしょうか?
ではF1も1ヶ月の秋休みに突入しているので番外編です。
今回は輸入車の維持について考えてみたいと思います。
輸入車と日本車の違いを考えてみる
突然ですが皆さんは国産車(日本車)と輸入車の違いは何だと思いますか?
私の持論ですが、日本車の場合壊れにくいですが、車自体が消耗品。
輸入車の場合、壊れるのはパーツや部品であり、部品が消耗品と考えています。
日本車は壊れにくいという品質が世界中で評価されていますが、余程愛着がある車でない限り壊れたら買い替えを検討される方が殆どだと思います。
輸入車の場合は、過酷な走行環境(アウトバーン等)にも耐えられるようにボディの剛性は硬く、エンジンやブレーキがより強力に機能するように作られています。
ブレーキなどは効きが良い分、消耗も激しくなります。
近年の輸入車の多くが車を電子制御で管理しています。
例えばブレーキパッドがすり減るとブレーキセンサーが切れて警告灯が点く、といった具合です。
こういった日本車では絶対に壊れないところ、あり得ないところが壊れて警告灯が点くといったことが多いですが、それは部品交換をしてくださいという合図でもあります。
が前述通り壊れるのは車ではなく部品なので、部品交換とメンテナンスさえしっかりとすれば長く乗ることは十分に可能です。
こういったところから輸入車は壊れやすいというイメージが定着してしまったのかもしれません(一部は間違っていないと思います)。
輸入車オーナーは自分で治す人が多い!?
実は輸入車オーナー(特にBMWオーナー)は自分で治す方が多いそうです。
輸入車オーナーはお金持ちが多そうだから何でもディーラー任せとお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、意外にも自分で治す方が多いのです。
因みに私は先日左リアのABSセンサーが故障してしまいました。
BMWの場合、ABSセンサーが故障してしまうと、ABSとは関係ない警告灯が5つも6つも点きます。
これはエンジン始動時に点いた警告灯です。
少し走るとファイナルドライブデフロックという警告が点きます。
ドライブトレーンの警告はABSセンサーとは無関係でしたが、バルブトロニックと呼ばれるBMWが特許を取得している部品になります。
エンジンヘッドを外さないといけないため工賃が高額になります。
今回は診断機で消去してもらい今のところは不具合が出ませんが、履歴に残ってしまっているようなので、再発する可能性はあるとのことです。
このバルブトロニックに関してはまたの機会に触れていきたいと思います。
今回は早急に対応する必要があったため車屋さんに預け、ディーラーに持って行ってもらいました。
今回の修理で掛かった費用はABSセンサー(左リア)(16,500円)と工賃8,000円で24,500円でした。
純正でABSセンサー(リア)を買うと片方で16,500円、片方でこれは正直少しお高いです。
しかし社外部品を探してみると、ATEというメーカーが出しているOEM品は何と約11,000円
純正部品を買うよりも5,000円も安いではありませんか!?
他のOEM品メーカーにセントピアというメーカーもあるのでBMWユーザーは是非調べてみると良いと思います。
OEM品は純正部品と品質は全く同じ。
では何が違うのか?簡単に説明すると
純正部品は自動車メーカー自身が製造した自社製品。
OEM品は自動車メーカーが他のパーツ製造会社に委託して作らせた製品の事を言います。
委託を受けたパーツメーカーは純正部品を作る自動車メーカーと全く同じ工程で作られているので、品質が違うということは全くもってあり得ない話なのです。
たったこれだけの違いで価格がかなり違ってくるって馬鹿みたいな話ではありませんか?
ただ、注意点とすると注文する際には必ずショップに適合確認を取るようにしてください。
因みに私は以前3シリーズ(F30)に乗ってました。
私は車を買い替えたので家族に譲りましたがその後故障を経験しています。
走行中にアクセルを踏んでもスピードが上がらなかったのです。
この際にもドライブトレーンの警告灯が点き、最大駆動力を発揮できませんと表示されました。
診断機に当ててみた結果、イグニッションコイルが2気筒分駄目になっていたということが判明。
1気筒は車屋さんで治してもらい、もう1気筒は自分たちで治してみようということになりました。
因みにイグニッションコイルを純正で買うと12,100(+税)円
一方社外OEM品であるこちらのDELPHI(デリファイ)製のイグニッションコイルは何と4本セットで22,900(+税)円です。
因みにBMWが製造を委託しているBOSCH(ボッシュ)というメーカーからも純正のOEM品がでており、こちらも1本5,800円と先ほど紹介したDELPHI製と1本当たりの値段はほぼ一緒です。
今回は自分たちで治すということにしたので工賃も無料です。
では、1年前の話になりますが修理の様子を振り返ってみましょう。
自前での修理は初めてですので家族総出で協力して行いました。(既に私の車ではないので今回は手伝いという形です)
こちらが駄目になってしまったイグニッションコイルです。
F30のエンジンカバーは思ったよりも簡単に外せました。
エンジンカバーを開けると内部が出てきます、左側に配線で繋がれた部品があるのが分かりますでしょうか?
緑色の矢印、これこそが故障してしまったイグニッションコイルです。
BMWF30のエンジンは直列4気筒なのでイグニッションコイルは縦に4本並んでいます。
イグニッションコイルの抜き差しは意外にも簡単。
根元でカプラーと接続されているだけなので外す際にコイルの根元についているロックされている蓋を解除(開けて)持ち上げて(1番下の矢印のコイルがロックが外れ開いている状態)穴に指を引っ掛けてゆっくり持ち上げるだけです。
この際にカプラーを外すことを忘れずに、配線を引っ張ってしまいますので。
戻す時はこれと逆の手順を踏めば完了。
実走してみて警告灯が消えていれば施工完了です。
DIYの修理は治すカ所にもよりますが、今回のイグニッションコイル交換は意外にも簡単な部類。
前述のABSセンサーも自前で出来なくはないですが、センサーが硬くて外しづらいそう。
こういった事ができれば車の維持も安く済ませることができます。
掛かり付け医(修理工場)を探そう
先ほど純正と変わらない品質のOEM品を探すことをお勧めしましたが、ディーラーは純正部品以外は受け付けてくれません。
自分で治すという方法が取れないのであれば、掛かり付け医と呼べる修理工場を探しておくことをお勧めします。
掛かり付け医と呼べる修理工場は色々な身近にあるはずなので、雑誌やネットを通して調べてみると良いと思います。
見つけたらその工場の公式サイトを調べ、社外部品の仕様や持ち込みの可否を事前に知っておく必要があります。
社外品の持ち込みがOKなのであれば、ネットで部品(部品番号)を検索し、自分で部品を調達し修理工場に持ち込む。
こうすればディーラーで修理してもらうよりも幾らか安く済ませることができます。
今回は外車の維持について触れていきました。
部品が壊れる度にディーラーに出していては出費がかなりかさむもの。
簡単なものであれば自分たちで治すことができればそれだけでも出費は抑えられます。
しかし、故障の有無を知るには診断機に当てて見なければ分かりません。
我が家でも診断機の導入を検討しているこの頃です。
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