2024年シーズンが終了して約一ヶ月が経過しました。
F1がオフシーズンの間皆さんはどのように過ごしていらっしゃいますか?
過去のレースを振り返っている方もいらっしゃるはず、雑誌でシーズンを振り返っている方もいるのではないかと思います。
私の場合は、2024年シーズンを振り返りつつ、より知識を深めるために引き続き勉強に励んでいます。
最近はF1以外のカテゴリーからも学べるものがあるのではないかと考え、市販車を始め、他のレースカテゴリーに手を伸ばしています。
そこで、今回は5年間F1を独学で勉強してきた集大成として、妄想で車を描いてみました。
F1で使われている空力的な技術も応用しながら描いてみました。
今回は2部作に分けて解説していきたいと思います。
妄想で描いてみたBMW(何故BMWを描いたのか?)
今回描くのはBMWをベースに妄想したスーパーカーを描いてみました。
BMWを選んだ理由として
- 自身がBMWユーザーだから
- BMWにはスーパーカーと呼べる車種が非常に少ない
の2点です。
このブログを読んで頂いている方ならご理解いただけているかと思いますが、私がBMWユーザーであることは何度か話はさせて頂いています。
市販車の技術を説明する時もBMWを使った説明が多いのはそのためです。
そして二つ目、BMWにはスーパーカーと呼べる車種が殆どないんです。
過去の車種を振り返ってみると、M1(1978年)やi8(2014年)といった車種がスーパーカーに該当します。
M1は作られた時代を考えるとスーパーカーと言えるルックスと性能を持っています。
しかしi8は姿形こそはスーパーカーなのですが、性能はとてもスーパーカーと言えるスペックを持ち合わせていません。
同じドイツ車であるメルセデスやポルシェを見ていきましょう。
SL300、SLR マクラーレン、SLS AMG、AMG ONE等
メルセデスは高級車を中心に、様々なカテゴリーの車種を作りつつ数々のスーパーカーを生み出しています。
ポルシェについては以前説明していますので以下からご覧下さい。
市販車分析ポルシェ編。耐久王の異名。何故スーパーカーと呼ばれない? – アルボンノート
スーパーカーブランドとして扱われていないポルシェでも、過去の車種を振り返ってみるとこれだけの種類のスーパーカーを作り出しています。
ブランドイメージというものがあり、値段設定やコストの都合上そのような車を作るのは難しいとは言え、”駆け抜ける歓び”をキャッチコピーにしているのであれば、せめてメルセデスやポルシェのスーパーカーと同じ土俵で戦える車を作って欲しいところです。
妄想で描いたBMW(詳細)
それではここから写真付きで妄想したBMWの説明をしていきます。
こちらが妄想で描いてみたBMWのスーパーカーになります。
フロントエンジンに後輪駆動(FR)伝統的なロングノーズ・ショートデッキのシルエットです。
ライバル車種は同じドイツのメルセデスAMGブラックシリーズ
そしてフェラーリの812スーパーファストをターゲットにしています。
どちらもロングノーズ・ショートデッキを基調としたマシンデザイン。
そして両車は車体価格も約4000万越えと価格も同等レベルです。
少し字は汚くなってしまいましたが、こちらが基本的なスペックになります。
先ほど申した通りブランドイメージというものもあるので、基本価格は3000万で納めるということにしました。
BMWに3000万は高いと感じるでしょうか?
制限なしで究極の一台を作るという選択肢もありましたが、ここは大人のやり方らしく敢えて制限を設け、その中で使える材質や技術を考えながら描いてみました。
エンジンについては後述しようと思います。
こちらが車を横から見た図になります。
BMWの持ち味である旋回性を活かすために全長を短く、ホイールベースはライバル車種よりも短い、2500mmで収めてみました。
全長4500mmというと、BMWの初代Z4が2495mmという形で収まっています。
しかし今回搭載するエンジンはV8と大型なものですので、このサイズで収まるかは正直疑問だと思っています。
一応自分が考えたものとして、BMWの設計理念である
- 前後車重50:50
- マスの集中化
の二つを念頭に描いてみました。
エンジンをフロントミッドに収める(ミッドシップエンジンの定義は前後ホイール間に収まっているエンジンの事を指す)
コックピットを車体中心に寄せることでマスの集中化を実現。
無駄なドラッグ削減の為に全高を1250mmに抑え、前面投影面積削減を実現します。
現代の車種によく見られるようになった、格納式ドアノブでこちらもドラッグ削減に努めています。
車重は1500kg実現のため、ルーフ(天井は)カーボンを使用しています。
そしてF1の技術も流用。
- フロントボンネットはSダクト仕様に
- フロントスポイラーは速度域に応じて可変するフラップ(2026年F1新レギュレーションで採用されるであろうアクティブライドハイト)
- リアウイングのフラップ角はステアリングから操作が可能(DRSも搭載)
速い車を作るためのヒントがF1マシンには詰まっているので、現在参戦していないBMWにも採用させて頂きました。
自分の考えていることを具現化することの重要性
今回は妄想でBMWを描いてみました。
現実的に考えた時に、安全やコスト等の問題で、実際に採用されるかどうかはかなり疑問ですが、学んできたことを具現化することはとても大事だと考えています。
私自身、このサイトを通してマシンの技術を伝えていますが、納得していただくためには、自分の思っていることをできるだけ正確に理解してもらう必要があるからです。
今回は少し子供じみた部分があったかもしれませんが、妄想で考えた車を描くというのは案外楽しいものです。
興味のある方は是非やってみて下さい。
今回は冒頭でも触れたように2部作でお送りしていこうと思っています。
ここでは妄想したBMWの基本スペックと外観、空力(技術)を掲載しました。
次回は内部構造(エンジン・内装)、妄想で考えたオプションを公開していこうかと思います。
今回も読んで頂きありがとうございました。
コメント