金曜セッション、FP1は昼からのセッションということであてにはならないものの、ガスリーが先週に続き好調トップタイムをマーク。
FP2では終盤角田が最終コーナーでクラッシュをしてしまった。
今回もマクラーレンが好調です、高速コーナーでのレッドブルのパフォーマンスはそれほど悪くない。
どこまでマクラーレンに張り付いていけるか。
フェラーリルクレールも悪くはありません。
セクター1で劣る分、セクター2・3で巻き返しが狙えます。
レッドブルまたも突貫工事か?

レッドブルは今年も突貫工事を行っているようです。
リアウイング翼端のチップをカットしてきました。
これによってストレートスピードが約3km/h向上する見込みがあるそう。
ストレートが遅かったレッドブルですが、これはプラス材料になるかも知れません。
しかし全体的な空力効率を考えた時に、やはりマクラ―レンやフェラーリのようなV字型のロワフラップを使用した方が効果は高いのではと思います。
レッドブルは2026年の開発の手を止めてでも、2025年の開発を進めていく方針の様です。
現行レギュレーションラストイヤー、フェルスタッペンをチャンピオンにするためには予算をケチっている場合ではありません。
今回もマクラーレン圧勝か?
FP3開始時の路面温度は50℃を超えています。
開始数分は全然出てきません。
ボルトレートはFP2で燃料漏れが起きてしまい全然走れていなかったので、ミディアムタイヤを履いてのロングランを中心に行っていました。
ボルトレートを除く19名のドライバーは徹底的に予選シミュレーションをこなします。
マクラーレンの2台がタイム更新合戦です。
フリー走行の段階で両者はかなり強烈に争っています。
マクラーレンは結局1-2、全20台中2台のみが1分27秒台を叩き出しています。
高速コーナー中心のセクター1が他のチームに比べ桁違いに速いです。
3位争いは、ラッセル・フェルスタッペン・ルクレールによる3名になりそうです。
メルセデス・レッドブル・フェラーリは相方がどれだけ前者の3名に近づけるかが焦点になりそうです。
それを除くと今回はウィリアムズが速いです。
バーレーンのようなストップ&ゴーレイアウトのサーキットは苦手ということなのでしょうか?
中団勢を見た時にガスリーが初日に続いて8番手タイムをマークしており、好調を維持しています。
路面温度が高く、今回もFP1同様あまり参考にできるとは言えないセッションです。
しかし今回もマクラ―レンの1強を予感させるセッションとなりました。
フェルスタッペンが魅せる全開アタック
気温28.3℃、路面温度38.2℃でスタート。
Q1
アルボンのファーストアタックは28秒886
これをノリスが28秒026とあっさりトップタイム更新。
ルクレールは28秒552、ハミルトンは28秒901。
フェルスタッペン28秒148、角田28秒424。
ピアストリがファーストアタックでノリスを僅かに上回る、28秒019。
ラッセルが28秒282、アロンソが28秒548。
ノリスがセカンドアタックで27秒805、27秒台に乗せてきた。
ハミルトンは28秒642、ルクレールは2度アタックもタイム更新できず。
アルボン28秒279、ピアストリが27秒903ノリスは上回れず。
アントネッリが28秒128、新人にも関わらず最早当たり前のようにQ2進出を決める。
フェルスタッペンが27秒794でトップタイムを更新してQ2進出。
レッドブルは高速コーナーの多いコースでなら戦える?
ガスリーはピットアウトの際に右フロントのタイヤウォーマーを外さずに出そうになり、ロスしましたが取り敢えずQ2進出を決めました。
Q1ではボルトレート・オコン・ヒュルケンベルグ・ドゥーハン・ストロールの5名が敗退。

ストロールはQ1敗退数が単独トップという不名誉な記録を生んでしまいました。

オコンも先週に続きQ1敗退、ベアマンのみがQ2進出です。
Q2
アルボンが最初にタイムを刻む、28秒581。
ベアマンが28秒648、ガスリーが28秒4747。

ピアストリが27秒690でQ1トップタイムを早速超える。
ラッセルも27秒972で27秒台に乗せました。
27秒台に乗せることがQ2突破の条件になりそうです。
フェルスタッペンが27秒529、ピアストリのタイムを塗り替え暫定トップ。
ルクレール28秒030、角田28秒165。
ノリスがここで27秒481、フェルスタッペンからトップを奪う。
ハミルトンは28秒229。Q2突破が怪しいラインです。
アルボンがセカンドアタックで28秒109。
ラッセルは27秒599、アントネッリも27秒798。メルセデス2台のQ2進出は安泰となりました。
ルクレールは27秒866、アントネッリのタイムは越せずも27秒に乗せQ2進出は一安心。
角田も27秒990とぎりぎりQ2進出ラインにタイムを乗せた。

ハミルトンはこのままだと危ない、タイムは・・・
28秒102、アルボンのタイムを1000分の7秒上回り10位で何とかQ3へ駒を進めた。
Q2ではベアマン・ハジャー・アロンソ・ローソン・アルボンの5名が敗退。
サインツは2戦続けてQ3進出、マシンに慣れ始めて漸く本領発揮か?
Q3
ここまでの走りを見ているとマクラーレンが余裕のフロントロー独占を予感させます。
マクラーレンの2人とフェルスタッペン・ラッセルの4人。
ポール争いはこの4人に絞られたか?
ピアストリがファーストアタックで27秒580。
コントロールラインを通過したところで突如赤旗。

なんとノリスがターン4クリア後に痛恨のクラッシュ。

クリア後に縁石に乗り上げバランスを崩してしまった。
新品でアタックを仕掛けていたドライバーにとっては痛手、マシン撤去の為全車ピットへ。
時計は8分30秒で止まる、一発勝負のアタックになりそうです。
セッション再開後、一番にコースインしたサインツ、しかしタイムは29秒148。
フェルスタッペンもコースに出てファーストアタック、ピアストリを1000分の一秒上回る27秒559。

しかしラッセルが上振れる、27秒407でタイム更新。
アントネッリは27秒886。
角田は新品タイヤ使用もタイムは伸びず28秒204。

ピアストリが27秒304で再びトップに立つ。
やはりマクラーレンがポール獲得なのか?
ルクレールは27秒670で4番手で予選を終える、ハミルトンは28秒201で角田を1000分の3秒上回る。
フェルスタッペンのラストアタック、角田はホームストレートでフェルスタッペンにトウを与える。

S1全体ベスト、S2はイエローもまだマイナス表示、S3コントロールラインを通過、タイムは・・・

27秒294!ピアストリを100分の1秒上回った!
フェルスタッペン・ピアストリ・ラッセルの3名によるポール争いはフェルスタッペンに軍配。
鈴鹿の再現なるか?

ポールポジションはフェルスタッペンが獲得しました。
セクター1で爆速だったマクラーレン、低速コーナークリア後の蹴りだしで他チームに差を付けていた。
高速域のパフォーマンスもよし、コーナーでアドバンテージが作れるので、ストレートが遅くてもコーナリングで稼いだ貯金でトップタイムを守り続けていた。
しかしフェルスタッペンがマクラーレン1強の下馬評を覆す逆転ポール。
こうしてチームメイトにトウを与えてもらえるのは、両者ともにQ3に進めるからできること。
角田もフェルスタッペンに大分離されながらもQ3に残るということは大事なんです。
いい仕事しています。
しかしタイヤウインドウの少ないマシンでこれだけ限界を引き出せるフェルスタッペンが見事というしかない。
ノリスは大事な所で大きなミスを犯してしまった。
ピアストリとのポイント争いにも影響が出そうです。
しかしレースペースも良いマクラーレン、10位スタートからどこまで巻き返せるか逆に楽しみです。
ルクレールは4位が定位置になりつつある。
マクラーレンとラッセルを何とか追いたい、今後のアップデートで改善すべきは高速コーナーにおけるパフォーマンスです。
速さはあっても安定感に欠けています。
サウジアラビアはロングストレートでDRSを使ってのオーバーテイクが盛んです。
しかしここまで決勝の勝者は全てポールシッターが勝っています。
ペースの良いマクラーレン、ピアストリがフェルスタッペンを捉えることができるのか?
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