F1第12戦イギリスGP。FP1・2。ノリス圧倒的な速さ、追う他チーム

F1 2024シーズン

3連戦の最終戦イギリスGPが開幕しました。

前戦で接触があった、マクラーレンのノリスとレッドブルのフェルスタッペンは双方の話し合いで和解に向かった模様です。

オーストリアではアップデートを入れてきたチームは少なかったものの、今回のイギリスでは、大規模な変更を加えたチームが目立っていました。

天気予報では、3日とも雨が降るかもしれないという微妙な天気。

チームとしても、アップデートパーツを理解するためにも少しでも多く走っておきたいところ。

フリー走行の反省に入る前に先ずは、各チームのアップデートを見ていきましょう。

各チームのアップデート

https://twitter.com/AlbertFabreg

ハースですがサイドポッド形状が前戦と比べ大きく変更。

マクラーレンに見られるポッドウイングを設けてきました。

写真を見る限り規定されている限界の高さで取り付けられているように見えます。

この機構が入ることで縦渦を発生、ダウンウォッシュを作ることでサイドポッドに沿うように流すことと、空気量を増やすことでダウンフォースの向上が期待できます。

RBが警戒していたように、高速コーナーではハースが脅威になるかも知れません。

前回は実力でレッドブルのペレスを打ち負かすことができました。

マクラーレンはこのポッドウイングを上手く使いレッドブルとの差を大きく詰めることができましたが、ハースは上手く使いこなせるでしょうか?

ポイントはフロント側の空力処理にあると思います。

続いてレッドブル、サイドポッドインレット形状に変更が加えられました。

上下の広さに比べて中央部はやや狭められている。

インレット中央部を狭めて低圧にすることでアンダーカットに向けて気流を引き込む。

インレット上下は広めに取り、インレットに取り込む気流の確保。

狭めた中央部にも気流は入るので、インレットを通った気流の流速を速めて、冷却効率の向上も期待できる。

更にレッドブルはフロアエッジの最前部分の捲れを変更。

今シーズンのレッドブルはフロアエッジ形状の変更が目立つ。

フロアエッジの形を見る限り、レッドブルはフロアエッジから排出する空気を多くし、エアカーテンを強力にしている。

対してマクラーレンは前半で入れたディフューザーのアップデートで、トンネル内部に流す気流の量を多くしグランドエフェクトをより強力にしようという若干違ったアプロ―チ。

マクラーレンはビームウイングを一枚にしたものを持ち込みました。

多くのチームが薄いウイングを持ち込んでいます。

やはり少しでもストレートを速くするために削れるところは削っていきます。

レッドブルのような外側のフラップを削ったものとは違い、一枚にしてドラッグを削減しつつもしっかりダウンフォースを作ろうとしています。

FP1では4名がルーキーテスト

FP1は気温16℃、路面温度24℃でスタート、雨が降っていたため若干低めです。

そして今回のセッションは4人のルーキードライバーがレギュラードライバーに代わりシートに座りました。

ペレスのマシンにはアイザック・ハジャー、サージェントのマシンにはフランコ・コラピント。

ガスリーのマシンにはジャック・ドゥーハン、マグヌッセンのマシンには先日ハースとの2025年からの複数年契約を決めたオリバー・ベアマンが乗ることになりました。

この4名の使命は先ずはマシンを壊さずに1時間のセッションを走り切ることです。

9分経過、角田がサンドトラップにはまってしまい、赤旗が掲示されてしまいました。

角田はセッションリタイア、出だしで躓くことになってしまいました。

クレーンでコース外に運び出されましたが少々時間が掛かってしまい残り44分のところでセッション再開。

高速コーナーが多いこのコース、特にターン9コプスでは、リアから火花が飛び散っているチームが多く見受けられました。

特にターン9のコプスでボトミングを起こさないように、車高とサスペンションセッティングを練る必要があります。

その後に続くマゴッツ・ベケッツ・チャペルでもパフォーマンスが発揮されるように考えなくてはいけません。

特にザウバーはターン1とターン9でマシンが跳ね上がるという無線が入っていました。

リアのサスペンションが硬いためにダウンフォース量が多くなってくると、フロア下の空気の流れがストールしてしまっている、そんな印象を受けました。

残り時間が少なくなってきたところでピアストリがハイドロリック系のトラブルでピットロードの途中でストップ。

角田同様このトラブルが先週のようなスプリントフォーマットで起きなかったことが幸いです。

それでもノリスとストロールに次ぐ3番手と上出来なセッションです。

ストロールもチームにとって地元GPという中で2番手を獲得。

今回のアストンは果たしてトップ争いに復帰できるのでしょうか?

今回マシンに乗ったルーキー4人も無事に走り切りました。

前回のカナダで乗るも殆ど走れなかったドゥーハンも今回は周回を重ねました。

ベアマンもそこそこのセッションをこなせていたのではないでしょうか?

ハジャーはレッドブルのマシンを壊さないよう恐る恐るドライブしていたように見えました。

最後のアタックラップをしようとしているをノリスとあわや大事故の危ない場面もありました。

このセッションで分かったことは、マクラーレン、レッドブル、メルセデスは速いです。

フェラーリはフロアを活かすための最適解を探っているような感じのセッションでした。

アストンがこのセッションで好タイムをマークしていますが序列的には4番手のマシンだと思います。

FP2、セッション終盤で雨

FP2でも好調ノリスの勢いは衰えずこのセッションでも連続してトップタイムをマーク。

FP1ではの残り数分でハイドロリック系のトラブルでマシンを止めたピアストリもノリスに次ぐタイムをマーク。

マクラーレンの1-2で初日にセッションを終えました。

FP2ではロングランを敢行するチームが多かった。

これで序列が段々と明らかになっていく。

今回のセッションではコースアウトするマシンも目立っていました。

RBはソフトで走ってもタイムが出ない、かといってロングランのタイムも良いわけではない。

やはりRBは今週も厳しい週末になりそうです。

レッドブルはなんとペレスがマクラーレン2台に次ぐ3番手タイム。

ここ最近パッとしない走りが続いていたペレス、漸く復調か?

レッドブルはロングランが速く、コーナリングにも安定感がある。

風に弱いとされていたマシンは、フロアエッジの度重なるアップデートで改善傾向にあるか。

高速コーナーでも安心して見ていられるのがレッドブル。

やや安定感に欠けるもののそれでもしっかりとした速さがあるマクラーレン。

マシンがかなり跳ね上がっていたフェラーリとメルセデス。

ボトミングによりフロア内の気流がストールしてしまっています。

先週まで好調だったメルセデスは今回は少し大人し目のスタートとなりました。

フェラーリはルクレールが5番時計だったものの、マクラーレンとレッドブルに比べると物足りない速さです。

セッション中アタックラップ中にストロールにアタックを邪魔されてしまう一幕があったので何とも言えませんが。

そして4番手に付けてきたのはハースのヒュルケンベルグです。

今週大規模なアップデートを敢行してきたハース、マクラーレンのソリューションを取り入れたサイドポッドが功を奏していたように思います。

フロアにも改良を入れているので、RBの見方通り高速コーナーでのパフォーマンスはかなりのものを期待できるかと思います。

終盤に雨が降ってきたため、インターミディエイトでコースに出るチームが何チームかありました。

決勝でも雨の可能性があるので、天候次第でもレース結果、序列はまた変わってくるはずです。

初日はマクラーレンのノリスが、2位以下を大きく突き放して最速タイムを記録しましたが、土曜の予選でどうなっていくのでしょうか。

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